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キーワード:林幸治郎 に一致したエントリー一覧

  • 197.不足は創造の源~落語と映画と土団子~

    1970年代、ぼくが少年の頃、土団子が流行った。これは泥んこ遊びのひとつで、泥を丸めて作った玉にきめの細かい砂をまぶして固め、それを手のひらで磨いて硬くしていく。濡らしては固め、乾かせては濡らしの作業を繰り返すうち、やがてそれは艶々と輝き始め、見事な金の玉へと変貌する。こうして出来上がった玉を今度は友だち同士で競い合った。高いところから相手の団子目指して落とすのだ。それぞれが団子に向いた上質の土の在り...

  • 180.親子チンドン~うちの居場所、見つけてん~

    「チンドンって、火消しに通じるのよ」 2015年、花團治襲名披露公演の街頭宣伝(撮影:相原正明)ああっ、また林幸治郎さんが意味不明なことを言い始めた。声を張るでなく、淡々と、しかもそれまでの脈絡と関係なく。皆が傍でワァワァ騒いでいる間、林さんだけはずっと思考モードのままだったのだ。だから、林さんとの会話はいつも油断がならない。 その日は、近日にせまった「芸術鑑賞会」の打ち合わせ。ぼくの出講する夜間高校か...

  • 175.最強のモタレ芸・チンドン~路上の達人から板の上の妙手へ~

    『花團治公式サイト』はこちらをクリック!チンドン屋って、ネコとお友達になるようなもんでね。『ちんどん通信社』の代表・林幸治郎氏が、ふとそんなことをつぶやきだした。花團治襲名披露公演に並ぶ行列を癒してまわる『ちんどん通信社』 撮影:相原正明例えばね、猫の写真を撮ろうとして、不用意に近づいていったら逃げてしまうじゃないですか。あえて、興味がないふりをして向こうを向いたり、そんなことをしながら距離を詰め...

  • 154.正月なので獅子舞について考えてみた~チンドン屋の流儀~

     「ちんどん通信社」は実に居心地がいい。お正月の仕事始めといえば、ここ数年「チンドン通信社」と現場が一緒である。今年もやっぱり現れた。それも「獅子舞」として。ぼくにとって、新春の寿ぎはあの篠笛の音色と共にある。上の一枚目が「ホテルニューオオタニ大阪」、二枚目が尼崎「ショッピングセンターつかしん」にて。元旦は「ホテルニューオータニ大阪」で落語、二日は「つかしん」で狂言でした。三枚目は、二枚目と同じく...

  • 147.大須大道町人祭~投げ銭の嬉しさ~

    街が大道芸の舞台になる。今年で38回目を迎えた「大須大道町人祭」。15か所以上の特設ステージを含む会場では、朝から晩までパフォーマンスが繰り広げられました。林幸治郎率いる「ちんどん通信社」は「大道町人祭」草創期からの参加。この祭りをずっと支えてきました。乙女文楽の吉田光華師匠。たった一人で操る文楽人形ですが、光華師の手にかかると何とも表情豊かです。琵琶の音色と川村旭芳さんの語りに皆がうっとり。何とも不...

  • 141.「襲名披露イン国立演芸場」後記

    花團治公式サイトはここをクリック8月2日(日)東京・国立演芸場。炎天下。真夏日が続く、一年で最も暑いなかでの襲名披露公演。このたびの襲名公演は熱中症との闘いでもありました。ご足労いただいた方々には本当に暑い中ありがとうございました。遠く大阪から、奈良から、わざわざ休みをとって来られた方もおられました。ぼく自身、慣れない土地での公演ということもあり、いろいろ大変なこともございました。でも、周囲の助けも...

  • 137.実演販売~マーフィー岡田氏に遭遇した~

    先日、百貨店で買い物をしていると実演販売の声が聞こえてきた。商売柄、こういうことにはいたって興味がある。駆けつけてみたがすでにそこは人だかり。販売士のエプロンには大きく「マーフィー岡田」と刺繍が施されていた。おそらく今、日本で一番有名な実演販売士であろう。ちなみに「マーフィー」の名づけ親は、上岡龍太郎師匠である。お決まりの「見て!見て!見て!見て!」のフレーズも聞けました!マーフィー岡田氏の実演販...

  • 132.襲名秘話~船乗り込み1~

    その日はたまたま戎橋松竹のことに話が及んだ。ぼくは時折、先代春團治夫人のもとを訪ねては昔のことを伺っている。(左から、二代目春團治夫人、ぼく、桂治門くん(襲名の三日前、撮影:藤井百々)戦後、大阪が焼野原になって寄席小屋も無くなった。芸人の活躍する場が限られていた。そこで、もともとあった映画館を改装して寄席小屋にすることが決まった。今から68年前のことである。その成功を祈願して催されたのが、この「船乗...

  • 131.船乗り込み~穀雨と共に~

    (撮影:相原正明)それはまさに奇跡でした。天気予報では終日の「雨」。当日は雨に備えて古い黒紋付を引っ張り出しての巡行でした。さて当日。天気予報は見事に当たって、やはりあいにくの雨。でも、船がアーケードを巡行する間は土砂降りなのに、アーケードのないところではしっかりと止んでくれました。アーケード内に入った途端、またザァーという雨音。ぼくはついている。商店街ではたくさんの「おめでとう!」の言葉を頂きま...

  • 123.落語のすすめ~きたまえ亭コラム全12編~

    さて、前項、町おこしとしての芸能からの続きである。この一年間、毎月二十日前後になると、毎週土曜日に開催される福井駅前寄席『きたまえ亭』の番組に加え、そのチラシへのコラム原稿を担当者に送ることになっていた。マニア向けではなく、全く落語に見向きもしなかった方が少しでも落語に興味を持ってくれるようにと心掛けたつもりである。限られた枠のなかで文章を練るという作業は、ぼくにとってとても有意義なものであった。...

  • 117.チンドン・あめちゃん・寄席囃子

    チンドンを生んだのは飴ちゃんである。昔、大阪千日前のテキ屋さんのところに『飴勝』という若い衆。この方は飴を売る口上が実に上手い。その頃、大阪では寄席のポスターを禁止されていた。「それじゃあ」ということで、頼みの綱となったのがこの『飴勝』さんであった。『飴勝』さんは、飴売り口上の節で寄席を宣伝して廻った。すると、これがかなりの評判となり、やがてこの方は「代理宣伝業」を生業とするようになった。つまり、...

  • 110.避難する権利を認めてほしい~ある一家の場合~

    以前、住宅が密集していた地域。無残にも家の基礎だけが残った。山田町にて。2011年7月24日。あの震災からすでに4カ月以上が過ぎていた。ぼくはその光景を目の当たりにして「何で?・・・」と呟いたまま、その後の言葉が全く続かなかった。同行したメンバー等もみんな同じことだった。家の基礎だけが残されたその広い更地がずっと遠く向うの方まで続いていた。鉄筋の枠だけの建物はまるでオブジェのようだった。山田町を訪...

  • 29.チンドン屋

    懇意にさせてもらっている知人に林幸治郎という男がいる。毎年富山で開催されるチンドンコンクールにおいて過去10回の優勝歴。大阪谷町6丁目にある「チンドン通信社」。日本一のチンドン屋の大将だ。林氏曰くチンドンの音楽は歓迎する人たちばかり相手にしていられない。聞きたくない人まで視野に入れ尊重せないかん宿命がある。しかもそんな彼等の存在を肯定的にとらえる事で、逆に自分たちの居場所を大いに確保していくというや...

  • 5.明日あると思う心のあだ桜

    テレビで見慣れたはずのあの光景も実際目の当たりにするともう言葉にはならなかった。「何で?・・・」と呟いたままその後が続かなかった。同行したメンバー等もやはり同じことで誰も口を開こうとはしない。私の傍らにはちんどん通信社の林幸治郎氏と演歌流しの田浦高志氏がいた。・・・大震災に襲われた東北被災地への慰問が今回の目的である。昨年7月23日のことだった。花巻空港から海岸線沿いに一路岩手県山田町へ車は走る。...

プロフィール

蝶六改メ三代目桂花團治

Author:蝶六改メ三代目桂花團治
落語家・蝶六改め、三代目桂花團治です。「ホームページ「桂花團治~蝶のはなみち~」も併せてご覧ください。

http://hanadanji.net/

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