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カテゴリ:メロディーのエントリー一覧

  • 193.楽しい「声」で賑わいを~落語と狂言のワークショップin大阪福島さばのゆ温泉~

    ◆「第3回浅田飴のまちおこし」の詳細はここをクリック!◆大阪福島「さばのゆ温泉」はここをクリック!言葉の掛け方ひとつで患者の様子が変わるんです。演劇人の一人として、いかに言葉が大事か、思い知らされました。以前、狂言師の金久寛章が大学の看護学生を前にこう言った。大学で狂言演習を指導する金久寛章彼は大阪芸術大学の舞台芸術学科を卒業後、『劇団四季』に入団したものの、すぐに緑内障を患い、三か月の入院を余儀な...

  • 187.おしゃべりはやめて~弟弟子のこと、愚か塾のこと~

    花團治公式サイトはここをクリック!今から33年前、ぼくが先代春蝶の家に住み込みだった頃、師匠のもとに一人の入門志望の若者がやってきた。「人前で話すのが苦手で、なんとかそれを克服したいんです」。彼は大真面目な顔で弟子入りしたい理由を語った。「絶対、師匠はこいつを弟子に取らないだろう」と思っていたら、意外にもすんなりとぼくの弟弟子として迎えられた。「うちは話し方教室やないねやさかい」と自嘲気味に笑う師匠...

  • 184.耳で覚える~落語のお稽古~

    ◆花團治公式サイトはこちらをクリック!あるとき、ぼくは先輩に稽古をつけてもらっていてこんなことを言われた。「お前さんは目で覚えようとしてるやろ。せやから台詞が身体に入れへんねん」。当時のぼくの落語の覚え方は音源をもとに台詞をノートに書き写し、ひたすらそれを見ながらブツブツ口にするという方やり方だった。このときに言われたのが「耳で覚えんかい!」という言葉。今でも鮮明に覚えている。例えば20分の落語を師...

  • 180.親子チンドン~うちの居場所、見つけてん~

    「チンドンって、火消しに通じるのよ」 2015年、花團治襲名披露公演の街頭宣伝(撮影:相原正明)ああっ、また林幸治郎さんが意味不明なことを言い始めた。声を張るでなく、淡々と、しかもそれまでの脈絡と関係なく。皆が傍でワァワァ騒いでいる間、林さんだけはずっと思考モードのままだったのだ。だから、林さんとの会話はいつも油断がならない。 その日は、近日にせまった「芸術鑑賞会」の打ち合わせ。ぼくの出講する夜間高校か...

  • 179.落語と狂言はさも似たり~落語家による落語と狂言の会・やるまいぞ寄席~

    「声を出す」のではなくて「息を吐く」。謡曲のお稽古で学んだことです。「肚の底で声を支える」ということは、頭では分かっているつもりでも、我流でなんとかなるようなものではありません。ぼくにとって、謡曲のお稽古は身体のメンテナンスのようなもので、お稽古のあとは、声の通りもいくぶん良くなったような気がします。謡曲も狂言も、身体にいい。謡曲は水田雄晤先生(シテ方観世流能楽師準職分)にお稽古をつけて頂いてます...

  • 166.劣等感のチカラ~落語に学ぶコミュニケーション術~

    小学生の頃、担任の先生が放った一言からぼくの屈折人生が始まりました。終了前のホームルームのときでした。先生の話が終わって、クラス委員が「起立!」と声を掛けました。でも、ぼくはなぜか立てませんでした。その声がちゃんと耳に届いているにも関わらず、ぼくはただボーっと椅子に掛けたまま、外を眺めていました。気がつけば自分の世界に入り込んで周りを一切見ようとしない。ぼくはいつだってそんな子でした。そのときも、...

  • 163.劣等感バンザイ!!!~不足から満足へ~

    東京豪徳寺・イシス編集工学研究所にて 2016年3月19日不足はいつしか強い満足に反転していく。上方落語は大阪弁、江戸落語は江戸ことばで語られる。したがって、他府県出身の者はまずこの言葉の壁にぶつかる。しかし、落語の世界はなかなかに自由だ。江戸ことばが苦手なら堂々と自身のお国言葉で演じればいい。なんなら江戸という舞台背景を変えてしまえばいい。現に、鹿児島出身で東京在住の三遊亭歌之助師匠は鹿児島弁落語で人...

  • 161.宛先のない手紙は届かない~みなさん・あなた・わたしのベクトル~

    かつては宴席での一席というのが多々あった。落語というものがあまり浸透していなかったせいもあるのだろう。「お食事中、BGM代わりに落語をやって欲しい」という依頼があった。今なら、依頼の段階でお断りするか、食事と落語の時間を分けてほしいと願い出るか、あるいは、適当に小咄かなんかでお茶を濁して、早々に退散するところだが、当時のぼくは若かった。そんな場所でも大真面目にたっぷり古典を演った。「一人でも聞いてく...

  • 143.大須大道町人まつりに出演します~相方の狂言指導について~

    大須大道町人まつりに、花團治が「辻ばなし」「辻狂言」で出演します!!!今年で38年目を迎える大道芸のお祭りです。今年(2015年)は、10月10日(土)・11日(日)大須大道町人まつりのサイトはここをクリック↓↓↓大須大道町人まつり公式サイト「大須大道町人まつり」浅間神社で演じる「ちんどん通信社」。狂言の相方は、いつものように金久寛章さん。そんなわけで、今回は相方のお稽古風景について紹介してみたいと思います。狂...

  • 137.実演販売~マーフィー岡田氏に遭遇した~

    先日、百貨店で買い物をしていると実演販売の声が聞こえてきた。商売柄、こういうことにはいたって興味がある。駆けつけてみたがすでにそこは人だかり。販売士のエプロンには大きく「マーフィー岡田」と刺繍が施されていた。おそらく今、日本で一番有名な実演販売士であろう。ちなみに「マーフィー」の名づけ親は、上岡龍太郎師匠である。お決まりの「見て!見て!見て!見て!」のフレーズも聞けました!マーフィー岡田氏の実演販...

  • 124.パンソリ・浪曲・落語のピッチ

    「あれ?調子笛を使われるんですね?」と、浪曲師の春野恵子さん。「ええ、ピッチが下がるとお客さんが離れてしまうもんで」と、パンソリの安聖民さん。浪曲とパンソリは、それぞれ日本と韓国を代表する「語り物音楽」。昨年12月、コリアタウン御幸森小学校で開催されたパンソリ・浪曲・落語による三人会。(上から、パンソリ、浪曲)聖民さんは続けてこう言った。「パンソリを唱い続けていると段々声が嗄れてくるんです。そうなる...

  • 107.督促に学ぶ落語の効用~”督促OL修行日記”から~

    最近読んだ『督促OL修行日記』が面白かった。著者は支払い延滞顧客への督促を行うコールセンターで働いている。今、300人のオペレーターを指示する立場にいる。人間の脳は疑問を投げかけられると、無意識にその回答を考えはじめる。「お金を返してください」とこちらの要求を押しつけても、相手の反対や怒りを誘う。だったら「入金できる日はいつ?」という質問を投げかけて、脳に回答を考えてもらうようにすれば、罵倒されずに...

  • 92.「怪談」を踏み外す

    思えば、あれがぼくにとっての「落語初体験」だった。確か小学3年か4年の頃である。担任の先生がお休みということで、教頭先生だったか校長だったかは忘れたが、代わりに男の先生が教壇に立たれた。「今日は、みなさんにお話をします」断片的に覚えている箇所を繋ぎ合わせるとあれは、おそらく落語の『鰍沢』だった。その先生は、一人ひとりに語りかけるように、ゆっくりと間を取りながら話を進めていった。怪談ではなかったが本...

  • 88.モードを取り込む コトバとカラダの作法より

    「今日はひとつ、わし、○○師匠でやってみるさかいな」うちの師匠は、時折こんな言葉を言い残しつ高座に向かっていった。同じ咄でも、少しモードを変えて演じてみる。初めてうちの師匠の、その咄を聞くお客には、その違いがよく分からないかも知れない。でも、その咄を始終、袖から聞いているぼくには、師匠のそんな試みがたまらなく嬉しかった。間の取り方、突っ込みの言い回し、ちょっとしたメロディーライン・・・・・・それぞれの師匠...

  • 82.愛のメモリー 松崎さんに学んだこと

    かれこれ10年ぐらい前になる。松崎しげるさんのショ―の司会をさせて頂いた。神戸のホテル。1週間連続で貸し切りのトークコンサートだった。その初日、あまりの大役につい舞い上がってしまったぼくは、司会者として大失態をやらかした。松崎さんの、仕切りの上手さもあって、ショ―自体は、一見何の問題もないように見えたが、女性プロデューサーはかなりお冠であった。終演を迎え、楽屋に向かうぼくに対して、プロデューサーからキ...

  • 80.ナゾランケイコ 世阿弥考2

    「おまはんは、もうこの世界に入って何年になる?」「はい、ちょうど10年です」「ほうか、10年かぁ、ほたら、もうええかな。 ……なあ、今日はちょっと違うことしよ」「はっ?…」「うん、おまはんがこれまでやってきた咄を、ちょっと挙げてんか」「ええと、子ほめに牛ほめ、皿屋敷、持参金……」「ああせや!…その、子ほめにしよ」「はっ?」「いや、せやから、今からその、春蝶さんがおまはんにつけた『子ほめ』をやってんか」うちの...

  • 78.作為・無作為 世阿弥考

    もう25年以上も前の話だ。当時、ぼくは摂津市千里丘に住んでいて、地元のある会社の社長に、ずいぶんお世話になっていた。毎晩のように、ご馳走してもらっていたし、仕事もよく紹介してもらっていた。ちょっとした余興や司会のお仕事、たまに落語。その頃のぼくは、この社長なしには生きていけなかった。その社長がお亡くなりになったのが、2001年。社長のお嬢さんは、今、ミュージシャン、タレントとして最近も、バラエティー番組...

  • 49.久留島武彦、それから

    この春から、ぼくの水曜日は大阪天満宮から、箕面へという行動パターンになった。「繁昌亭落語家入門講座」を午前中に終えると、そのまま大阪青山大学へと向かう。人には、自分の知識をひけらかしたいという癖がある。ぼくは、その傾向が他人よりも特に強いようだ。それゆえ大学や高校、専門学校という場が、ぼくには、非常に有り難い。何より知識のアウトプットは、自身にとって刷り込み作業みたいなもので、これほど有意義なこと...

  • 47.密息2~日本のアンデルセン~

    今回は、前項「46.密息」と内容がかぶりますが、熊本県の人材派遣会社「リフティングブレーン」社様の発行する「リフブレ通信」に寄稿するために加筆・編集したものです。  「平常、二時間でも三時間でも喋り続けて平気な男が、  演壇に立つと頭の先からまるで絞り出すような声を出す。  普段、落ち着いて話される方が、  人前では何故に馬鹿に甲高くなってキーキー声を出すのか。  それは自己の呼吸を調節する練習をし...

  • 46.密息

    ぼくの口はとんがっている。身体はぐんと前のめり。肩に力が入っている。ぼくは今だって緊張しぃだが、昔はもっとガチガチだった。過去に遡れば遡るほど、その傾向は見て取れる。高座写真は色んなことを教えてくれる。ぼくは、昔よりも今の方が、ずっと若く見えると他人によく言われる。それはストレス等々、精神的な問題もあるだろうが、おそらく身体や息の使い方が一番大きい。ぼくが狂言の稽古を始めたのは、発声におけるコンプ...

  • 39.大根役者の蘇生法

    狂言の台詞回しには、俗に二字上がりと呼ばれる特徴がある。前項に紹介した「叩き」は、俳優養成学校の授業でも用いている。でも、最初は学生たちも、なかなかこの咄のリズムには乗れず難渋する。そんな時、この狂言台詞を間に放り込みながら並行して稽古を進める。これは経験上、効果抜群である。例えば、「これはこのあたりにすまいいたすものでござる」という台詞であれば,赤い文字のところで台詞に強弱をつけながら発声するの...

  • 38.話し言葉の句読点

    ここにござりました大阪のうまの合いました二人の男●ボチボチ時候も良うなったさかいにお伊勢参りでもしよやないかと、でも付きの伊勢参り●同道はうまの合うたる二人連れ、イヒヒンヒンと勇む旅立ち●仕度を整えますと友達に見送られ農人町の家を後に安堂寺橋を越えまして道を東へ東へ●大坂離れて早玉造●ここには桝屋芳兵衛、鶴屋秀次郎という二軒の茶店がござります●ここでちょっと酸い酒の一杯も飲みまして見送りの友達と別れます...

  • 32.グーチョキパー

    今から30年前、ちょうど二十歳の頃だった。大阪道頓堀・角座という劇場ではレツゴー三匹の師匠方が漫才を演じていた。腹がよじれるとはまさにこの事を言うのだろう。その怒濤の笑いが冷めやらぬうちに登場したのが、後に私の師匠となる故二代目桂春蝶であった。身長170センチに体重41キロという虚弱体質が現れると会場の雰囲気は一変した。ぼやくようなその自嘲気味の語り口に先ほどまでの空気は静まり、それが爆笑に至るまでさほ...

  • 28.ティッシュ配り

    街頭の広告入りポケットティッシュ配り。自然に思わず受け取らせてしまう者とそうでない者の差は歴然としている。相手のどの位置にティッシュを持っていくか、どんな体勢や距離感で相手と向き合うか。そして何よりもタイミング。瞬時に相手の呼吸に合わせるティッシュ配りは美しい。この術は、剣道の「間合い」にも似ている。通行の邪魔にならぬようクルクル回りながら、まるでダンスのようなティッシュ配りにしばしぼくは魅入られ...

  • 27.知文術

    前にもどこかに書いたと思うが、現在、私はウェブの編集学校で学んでいる。その編集稽古のひとつに「知文術」というものがある。校長の文体編集術を真似て、その本を読んだことのない人のために必要な知識や情報を提供するというものだが、これがなかなかに苦労した。760~800字にまとめるというルールのもと、全国の学衆仲間がこれに挑んだ。ちなみに、校長は以下のようなホームページを公開されている。「知文術」の見本です。是...

  • 26.落語の早朝稽古

    今、落語の早朝稽古の開催を考えている。サラリーマンやOLたちが出勤前に落語を演じてみるという企画だ。今、巷ではいろんなカルチュアーの朝レッスンが流行っているというが、落語ではまだどこもやっていなさそうだ。確かに朝の9時半から11時30分というのはある。繁昌亭の講座がそうだ。実は、私もその講師陣の一人として名を連ねさせてもらっている。私自身、朝一番ならいったいどういう層の方が参加されるのか面白そうだ...

  • 23.態は口ほどにモノを言い

     最近、とみに他人の姿勢が気になって仕方がない。電車で見かけるお嬢さん方の大半はその姿勢で損をしてらっしゃる。お能の面がその微妙な角度で表情を変えるように、姿勢ひとつで表情もその印象もガラリと変わってしまうものだ。私は俳優学校の教壇に立ち、そこでも落語を教えている。当然、授業は正坐ということになるが、最初から綺麗に坐れる学生はほぼ皆無に近い。まるでお婆さんが日向ぼっこをしているかのように背中を丸め...

  • 19.四股踏みレッスン

    元最年長力士の一ノ矢氏と能楽師で身体技法の研究でも有名な安田登氏。そんな二人によるこんな対談を見つけた。「能楽師の場合は、お相撲のようにきつくないので、逆に若い頃はダメだったのが65くらいを過ぎると急にすごくうまくなる人がいます。となると、その人は5歳くらいから始めたとして、60年間へたくそだって言われつづけて、65になって急にうまくなったってことなんですよね。」「若い頃は表面的な筋肉を使ってしま...

  • 6.一喋って十伝える

    とある師匠はご贔屓筋にも大層恵まれていて、独演会でもしようということになれば五百ぐらいの席はいとも簡単に埋めてしまう。キャリアがあるからそれぐらいの動員力は当然だと言ってしまえばそれまでだが、他の師匠方と比べてもその集客力は断トツである。]そんな師匠がふとこんなことを洩らした。「わしはな、相手が喋りたい人なのかそうでないのか瞬時に見分けることができるんや」。落語家を連れて歩こうかというお客さんには...

  • 4.笑わさん稽古

    役者や声優を目指す若者が集まる専門スクールに出講している。毎年、最初の授業で決まって言うのはこんな事だ。「私の授業では毎回同じ台詞の繰り返しばかり行います。とてもつまらないと思うかも知れません。でも、信じてついてきてくれたら必ずいい結果を生みます。それは頭で得るものでなく身体で感じられることです」そのつまらないものとは、落語家の多くが最初に稽古するという旅ネタ「東の旅・伊勢参宮は神の賑わい」の発端...

プロフィール

蝶六改メ三代目桂花團治

Author:蝶六改メ三代目桂花團治
落語家・蝶六改め、三代目桂花團治です。「ホームページ「桂花團治~蝶のはなみち~」も併せてご覧ください。

http://hanadanji.net/

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