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カテゴリ:ダイアリーのエントリー一覧

  • 81.阿呆に寄せる眼差し 繁昌亭落語家入門講座6

    繁昌亭落語家入門講座13期、6日目。この日、ワークショップを終え楽屋に戻ると、笑福亭鶴二くんがニコニコと満面の笑顔で出迎えてくれた。「……お、久しぶり!…今日は何でんねん?」「米輔師匠や蝶六兄さんにわざわざ会いに来ましてん!」嘘!全くの大嘘である!!彼は、平気でこういうことを言う。繁昌亭入門講座が11時30分までで、昼席は13時から。ちょっと早い楽屋入りではあったが、彼はこの日、繁昌亭昼席の出番であった。そ...

  • 79.天ぷらと落語 繁昌亭落語家入門講座5

    当代随一の天ぷら職人、「みかわ」主人の早乙女哲哉氏は、雑誌のインタビューでこのように語っている。「自分にしていることを具体的に言葉で説明できなければ、 今日は調子がよかった、悪かったという話で終わってしまう」「原理を認識していれば、魚のクセを取ったり、 衣をいかにつければよいかということが、 自分自身で把握できるようになります」「理論はよく分からないが、 油の中に入れていれば勝手に揚がるなどと思っ...

  • 77.名曲ワライ  「愚か塾」落語発表会

    「普段は、楽しくて素敵な方なのに、 落語になると、全然魅力的じゃなくなる」 なんて、 ぼくとしても、絶対イヤなわけでして……「人は誰もが、必ず輝く瞬間を持っている」っていうのは、かつてぼくがふるさときゃらばんというミュージカル劇団に客演としてお世話になっていた頃、その劇団員や制作、関係者の方々がよく口にされていた。今回の『愚か塾』落語発表会は、「まさにその通りだなあ」と、手前味噌ながら、そう思ったの...

  • 74.指南の技 繁昌亭落語家入門講座4

    「繁昌亭落語家入門講座」13期も、この日で4回目。25名の出席。今、受講生は『兵庫船』に取り掛かっている。登場人物も増え、所作も複雑になってきて、少し戸惑いも見えるが、ぼくのほんのちょっとした一言にもよく反応して笑ってくださるところを見ると、概ね皆さん方は、まあまあ楽しんでおられるのでしょうか。ぼく自身は、サブ講師として結構楽しませてもらってます。これが、米輔師匠のように主任となれば、いろいろ気苦労...

  • 73.合わせ鏡・愚家楽記さんの巻 愚か塾発表会

    『愚か塾』落語発表会6月1日(土)12時50分より(終演予定:16時) 高津神社 にて 500円12時50分 「演者紹介」司会:桂蝶六13時00分 「寿限無」愚家水蜜桃(名村靖子)13時10分 「子褒め」天満家痴療(木本正英)13時30分 「親子酒」愚家かゑる(米田薫)13時50分 「つる」愚家楽記(吉村吾郎)14時10分 「親子茶屋」愚家小がん(住岡英毅)14時30分   中入り14時40分 「蝦蟇の油」おしゃべり亭一服(尾花正敏)15...

  • 72.保育士のための落語 大阪青山大学

    長いゴールデンウィークを終え、昨日は久しぶりの大学講義。宿題に渡していた小咄をそれぞれに披露してもらう。園児の前で披露しようと、今、猛特訓中の学生たち。すでにもう保育士さんの雰囲気もってますね。このところ、「高座」を忘れてしまうそうなくらい、「講座」が続いています。ここは大阪青山大学。「こども文化論」を担当している。客員教授、5年目の春です。住岡教授は、『愚か塾』では「愚家小がん」を名乗っておられ...

  • 71.声に出して聴く落語 フレイムハウス

    フレイムハウスの落語講座も、今回で24回目を迎えました。当初は隔月だったのですが、今ではお陰様でほぼ毎月のペース。もう足かけ3年ぐらいになりましょうか。フレイムハウスのオーナー、ミサ子お姉様参加者は、毎回だいたい10名前後ですが、ぼくにとって、ここが本当の意味でのホームグラウンド。いつもとりとめもなく喋っているみたいですが実は、すでにブログに書いてあることがほとんど。参加者の皆さんはお気づきだと思いま...

  • 68.落語の方法 大阪シナリオ学校

    「落語の方法」にご参加頂いた皆様へ喜劇や演芸の台本の方法を学ぶ大阪シナリオ学校。『エンタツ・アチャコ』生みの親、漫才作家の秋田實先生がお作りになった伝統ある学校。近代漫才の父 エンタツ・アチャコ「松岡正剛・千夜千冊」エンタツ・アチャコ、秋田實に関する記事はこちら。http://1000ya.isis.ne.jp/0100.html/http://1000ya.isis.ne.jp/1123.html/作家を目指す者もいれば、演じ手として学びにくる者もいる。ぼくが、こ...

  • 67.落語エクササイズ いきいきエイジングセンター

    この日は、いきいきエイジングセンターでの落語講座でした。60代から70代、元気印の皆さん方が迎えてくれました。題して、『落語エクササイズ』。小咄の下げを考えたり、肚から声を出したり、頭も身体もすっきりのプログラムを用意しました。(1)下げとは、クイズの答えのようなもの    これは、桂文珍師のお言葉。    振りに対して、「なるほど」「んなアホな」の回答。    落語は、まさに「クイズの楽しみ」。文珍...

  • 66.個性って滲み出るもの 繁昌亭落語家入門講座3 

    小咄を卒業して、今日からいよいよ本格的なお稽古。ぼくも、サブ講師を勤めさせてもらうようになって、棚の奥から本を引っ張り出してくることが増えました。まだ駆け出しの頃の志ん朝さんが、「お父ちゃん!噺てぇのどうやったら面白くできるの?」と、父子の間だから、さぞ秘訣を伝授してくれるだろうと思ったのだろう。「ツマリソレハ、面白くやろうと思わないことだよ」と志ん生師が答えた。「落語はもともと面白くできているん...

  • 61.落語に生きるバックボーン・楽走さんの巻

    ...

  • 59.愚か塾の落語発表会6月1日(土)

    6月1日(土)12時50分より(終演予定:16時) 高津神社にて 500円 12時50分 「演者紹介」司会:桂蝶六13時00分 「寿限無」愚家水蜜桃(名村靖子)13時10分 「子褒め」天満家痴療(木本正英)13時30分 「親子酒」愚家かゑる(米田薫)13時50分 「つる」愚家楽記(吉村吾郎)14時10分 「親子茶屋」愚家小がん(住岡英毅)14時30分   中入り14時40分 「蝦蟇の油」おしゃべり亭一服(尾花正敏)15時00分 「壺算」賑わ...

  • 58.教えて教えられる 繁昌亭落語家入門講座2

    落語教室のお問い合わせはこちらから→→→花團治のホームページ(2015年6月にリニューアルしました)今日は「落語教室」3軒の掛け持ちでした。朝一番は、9時半より「繁昌亭落語家入門講座13期」二回目の講座。総勢27名をA・Bの二班に分け、A班は、高座にて桂米輔師匠。B班は、客席通路にてぼくの担当。本日の出席者は25名。うち13名が女性。女性が多いと、会場も華やか。受講生に、小咄「くちなし」を演じてもらう。「目が泳ぐ...

  • 53.You Raise Me Up IN 大阪城ホール

    You Raise Me Upあなたが励ましてくれるから 山の頂きにも立てるあなたが励ましてくれるから 荒ぶる海も渡って私は強くなれる あなたの支えがあれば あなたが励ましてくれるから 私以上の私になれる平成18年、フィギアスケート史上、アジア初のオリンピック金メダリストになった荒川静香さんがエキシビジョンに使用したこの曲をジェニファー・バトゥーン、ミッキー吉野、渡辺淳子、富田京子、引田寿徳といった先生方が夢の演...

  • 52.秋田實と大阪シナリオ学校

    かつて演芸場は「娯楽場」と呼ばれていた。ラジオが出現する前の話だ。「娯楽」とは、「女が呉れたら嬉しい」と書く。つまり、エログロ、下ネタ。演芸場=娯楽場は「女、子どもの出入りするところではない」と言われた。そんな小屋を変えたのは、やはり「秋田實」の功績であろう。エンタツ・アチャコ・生みの親としても知られる。「秋田實」はラジオという公共の電波の出現をきっかけにそれまでの漫才を下卑た笑いから「小さな子ど...

  • 48.繁昌亭落語入門講座

    繁昌亭落語入門講座の13期が始まった。今回は総勢27名の受講生。ぼくは、12期から桂米輔師匠のサブとして講師を勤めている。初回はまず「落語を演じる際の基礎の基礎」というわけで、着物の着付け指導から始まった。女性陣は、三味線の花登益子師が担当。次に、米輔師匠による小咄「くちなし」の口演。「おい、植木屋」「へえ、お越しやす」「お前とこ、どんな花でもあるか」「へえ、うちはこの通り、どんな花でも木でもおまっせ」...

  • 21.分からんけど分かった

    何ともさわやかな光景であった。その日、私は落語ワークショップのため京都のとある小学校を訪れていた。ぞろぞろと会場に入っていく子どもたちの集団を私はちょっと離れたところからしばらく見守っていた。手慣れた様子で上靴を綺麗に脱ぎ揃えていく子どもたち。廊下で会うときちんと立ち止まってから元気に挨拶を交わしてくる子どもたち。当たり前と言えば当たり前だろうが、私にはそんな光景のひとつひとつがとても清々しく映っ...

  • 17.心身と発声

    大阪のとある高校に呼ばれて落語ワークショップを行うことになった。担当の教師からはとにかく「声を出す」ということをやらせて欲しいという要望があり、それで私はとりあえず「寿限無」や「東の旅の発端」といったテキストを元に講座を進めていった。台詞がある程度入った段階で全員に相撲の四股踏みの格好になってもらい再度反復してもらう。この四股踏みは早稲田小劇場の鈴木メソッドに倣ったもので、これにより腹の底から声を...

  • 16.落語の体験授業

    先日、大阪のとある小学校の教諭を通じとても嬉しい便りが届けられた。この学校では落語の体験授業をきっかけに落語クラブが発足していた。先日その発表会が開かれ、後日児童や保護者の感想文をまとめたものを学校側がわざわざ届けてくれたのだ。「人前に出ることが苦手だと思っていた我が子が落語会に出ると聞いて正直意外だった。当日はどうなることかと心配でしたが堂々とした姿に驚きました。私の知らない間に娘はこんなに成長...

  • 12.落語発表会パンフより 1

    2012年8月18日(土)14時~高津神社にて開催「第6回愚か塾 落語発表会」パンフレットより抜粋。催しの詳細はホームページ桂蝶六公式ホームページ「蝶六の出番です」をご覧ください。「平林」愚々亭楽娘(大江香陽子)かつて大阪の商家では、住み込みで働きながら仕事を覚えていくといった制度があった。丁稚の年齢は一番下の子で七、八つ。つまり、今で言うなら小学一年生のまだ子どもである。旦さんは丁稚の定吉のこと...

  • 9 .なぜ落語の道を選んだか?

    大宅小学校のみなさんへ(感想文へのお返事)返事が大変遅くなってごめんなさい。ちょうどこの返事がつく頃には、皆さんは夏休み中でしょうか?「ようこそアーティスト とくべつ授業」では、本当にありがとうございました。皆さんの笑顔が私にとって何より励みになりました。感想文も全部読ませていただきました。こうして届けられた皆さんの作文は私の宝です。色々悩んだすえに入った落語家の世界ですが、こうやって楽しんでくれ...

プロフィール

蝶六改メ三代目桂花團治

Author:蝶六改メ三代目桂花團治
落語家・蝶六改め、三代目桂花團治です。「ホームページ「桂花團治~蝶のはなみち~」も併せてご覧ください。

http://hanadanji.net/

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