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カテゴリ:繁昌亭落語家入門講座のエントリー一覧

  • 146.師匠自慢~繁昌亭落語家入門講座~

                         花團治公式サイトはここをクリック!「うちの師匠はね、ここんところの形がめっちゃ恰好ええのよ」「うちの師匠はね、ここんところをこう持っていくの」「うちの師匠はね」と繰り返すのは主任講師の露の都師匠。繁昌亭落語家入門講座の光景。これが伝承芸能の楽しさかもしれない。受講生を高座に上げて指導する露の都師匠(手前)「稽古」とは古(いにしえ)を稽(かんが)ふる。古きも...

  • 129.露の都の育て上手・教え好き~繁昌亭入門講座16期・後記~

    「いやあ、あんた着物を着るのがずいぶん上手になったやん」「そうそう、前髪上げたらええ感じやで。その方があんた男前。表情もようわかってええで」「わたしもがんばるから、みんな、私についてきてや。信じて!この都を!!」「繁昌亭落語家入門講座」新・主任講師、露の都師匠。まずはこんなやり取りから。これで一気に場が和む。会場をぐるり見渡して、欠席者のチェックも一瞬に行う。「あら、和尚さんは?……ああ、そこにおっ...

  • 105.稽古人に育てられる日々~『愚か塾』発表会後記~

    「教える」ということは、自分のことを棚の上に上げるということなのかも知れない。自身が強く注意を受けたことほど、よりむきになって、ダメ出しをしている自分に気がつく。稽古場に設けられたの高座の後ろには亡き師匠の特大写真を飾ってある。ぼくが塾生の稽古をつけるとき、当然、その写真を拝みながらということになる。塾生にお稽古をつけるとき、それはいつも師匠の思い出とともにある。我が師、故・二代目桂春蝶が見つめる...

  • 99.リアルかリズムか 繁昌亭落語家入門講座12

    ナンバ高島屋の前を通るとき、決まって立ち止まり魅いってしまう光景がある。それは、街頭のティッシュ配りだ。熟練した者と、そうでない者との差は歴然としてある。この日、『繁昌亭落語家入門講座』14期が始まった。主任講師の桂米輔師匠はこんな言葉を口にされた。「リアルの前に、まずリズムです」『繁昌亭落語家入門講座』14期。1回目の講座では着物の畳み方も。神聖な高座もこの日に限ってステテコ姿が許される。ぼくが狂言...

  • 98.草落語の時代 繁昌亭落語家入門講座11

    「おのれの事しか考えられへん奴はな、 咄家になる資格、あらへん」 生前、二代目春蝶がぼくにこう語ってくれた。六代目松鶴師匠の口癖だった。 寄席は、前座からトリまで通してひとつの番組である。前座は前座の、トリはトリの、トリの前のモタレはモタレの、それぞれの役割がある。モタレがあまりに熱演しすぎて、お客が「もう腹一杯状態、笑い疲れてしまった」ということではあまりいいモタレだとは言えない。お客の「もっと...

  • 93.リラックスな緊張 繁昌亭落語家入門講座10

    「せやなあ、 ・・・・・・なんかひとつでええさかい、 印象を残せたらそれでかまへん。 こいつ可愛いやっちゃなあとか、 一生懸命喋っとるなァとか ……何かあるやろ?」 初高座の直前、師匠はぼくにそうおっしゃいました。でも、ぼくの頭のなかは「ただただ喋りきる」それ以外、考えられませんでした。受講生の一人が、ある時、ぼくにこんなことをおっしゃいました。「稽古の前の日からいつも緊張するんです。 ああ、また叱られる...

  • 90.”修行論(内田樹)”より 繁昌亭落語家入門講座9 

    「同じ咄、同じ台詞のはずなのに、 何故にこうも違うのか」おそらく受講された誰もがそう感じている。「演者」というフィルターの違いで、様々な伝わり方。それを実感できるのがこの講座の面白いところ。今、『繁昌亭落語家入門講座』初級コースで取り上げているのは、「くちなし」「兵庫船」「道具屋」の3席。受講者23名全員がこれに取り掛かる。ぼくはこれまで色んな場で「落語教室」の講師というものを勤めてきた。その受講生...

  • 84.彼が落語家になった理由 繁昌亭落語家入門講座8

    「君は、何で、咄家になろうと思ったんや?」「はい、ぼくは口下手で、 何とかそれを克服したくて入門しました」これは、ぼくがある弟弟子と交わした会話。その日は、師匠宅で、ご贔屓も参加しての宴会。鍋をつつきながら、師匠はもちろんのこと、ぼくやご贔屓さん方も皆がそれぞれの失敗談や武勇伝を面白おかしく喋っていた。師匠の芸談も交えながら、楽しい宴はどんどん過ぎていった。こういう時の師匠も、ぼくは大好きだった。...

  • 83.落語の効用について 繁昌亭落語家入門講座7

    「声が通るようになった」「ストレスをためることがなくなった」「部下が言うことをよく聞くようになった」「夢中になるものを見つけた」「アホになることを覚えた」「言葉が柔らかくなったと言われた」「表情が明るくなったと言われた」「ボケ防止になっている」「いい暇つぶしができた」・・・・・・これらは、本日、落語講座の受講生の方々から頂いたお言葉。「繁昌亭落語家入門講座」が始まってかれこれ7年近く。今は13期が一番新し...

  • 81.阿呆に寄せる眼差し 繁昌亭落語家入門講座6

    繁昌亭落語家入門講座13期、6日目。この日、ワークショップを終え楽屋に戻ると、笑福亭鶴二くんがニコニコと満面の笑顔で出迎えてくれた。「……お、久しぶり!…今日は何でんねん?」「米輔師匠や蝶六兄さんにわざわざ会いに来ましてん!」嘘!全くの大嘘である!!彼は、平気でこういうことを言う。繁昌亭入門講座が11時30分までで、昼席は13時から。ちょっと早い楽屋入りではあったが、彼はこの日、繁昌亭昼席の出番であった。そ...

  • 79.天ぷらと落語 繁昌亭落語家入門講座5

    当代随一の天ぷら職人、「みかわ」主人の早乙女哲哉氏は、雑誌のインタビューでこのように語っている。「自分にしていることを具体的に言葉で説明できなければ、 今日は調子がよかった、悪かったという話で終わってしまう」「原理を認識していれば、魚のクセを取ったり、 衣をいかにつければよいかということが、 自分自身で把握できるようになります」「理論はよく分からないが、 油の中に入れていれば勝手に揚がるなどと思っ...

  • 74.指南の技 繁昌亭落語家入門講座4

    「繁昌亭落語家入門講座」13期も、この日で4回目。25名の出席。今、受講生は『兵庫船』に取り掛かっている。登場人物も増え、所作も複雑になってきて、少し戸惑いも見えるが、ぼくのほんのちょっとした一言にもよく反応して笑ってくださるところを見ると、概ね皆さん方は、まあまあ楽しんでおられるのでしょうか。ぼく自身は、サブ講師として結構楽しませてもらってます。これが、米輔師匠のように主任となれば、いろいろ気苦労...

  • 66.個性って滲み出るもの 繁昌亭落語家入門講座3 

    小咄を卒業して、今日からいよいよ本格的なお稽古。ぼくも、サブ講師を勤めさせてもらうようになって、棚の奥から本を引っ張り出してくることが増えました。まだ駆け出しの頃の志ん朝さんが、「お父ちゃん!噺てぇのどうやったら面白くできるの?」と、父子の間だから、さぞ秘訣を伝授してくれるだろうと思ったのだろう。「ツマリソレハ、面白くやろうと思わないことだよ」と志ん生師が答えた。「落語はもともと面白くできているん...

  • 58.教えて教えられる 繁昌亭落語家入門講座2

    落語教室のお問い合わせはこちらから→→→花團治のホームページ(2015年6月にリニューアルしました)今日は「落語教室」3軒の掛け持ちでした。朝一番は、9時半より「繁昌亭落語家入門講座13期」二回目の講座。総勢27名をA・Bの二班に分け、A班は、高座にて桂米輔師匠。B班は、客席通路にてぼくの担当。本日の出席者は25名。うち13名が女性。女性が多いと、会場も華やか。受講生に、小咄「くちなし」を演じてもらう。「目が泳ぐ...

  • 48.繁昌亭落語入門講座

    繁昌亭落語入門講座の13期が始まった。今回は総勢27名の受講生。ぼくは、12期から桂米輔師匠のサブとして講師を勤めている。初回はまず「落語を演じる際の基礎の基礎」というわけで、着物の着付け指導から始まった。女性陣は、三味線の花登益子師が担当。次に、米輔師匠による小咄「くちなし」の口演。「おい、植木屋」「へえ、お越しやす」「お前とこ、どんな花でもあるか」「へえ、うちはこの通り、どんな花でも木でもおまっせ」...

プロフィール

蝶六改メ三代目桂花團治

Author:蝶六改メ三代目桂花團治
落語家・蝶六改め、三代目桂花團治です。「ホームページ「桂花團治~蝶のはなみち~」も併せてご覧ください。

http://hanadanji.net/

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