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カテゴリ:落語の登場人物のエントリー一覧

  • 262.地雷を踏んだ「自称イクメン」~「ぼく食べる人」から半世紀…~

    その日、ぼくはいつものように洗濯物を取り込み、昼食の片づけと晩御飯の下ごしらえを終えた。それからふらりと家を出て、散歩がてらネタを繰り、喫茶店で原稿の下書きをしながら2時間ほど過ごした。自宅に戻ると4歳のムスメは「パパ―!」と笑顔で迎えてくれたが、どうもヨメの機嫌が思わしくない。これほど家事をしているのになぜ怒るのか。「私がアンタと同じ行動を取ってもいいのかしら?」。そう問われてもぼくは理解できず、...

  • 248.その「正義」が笑顔を殺す~突然、殺人犯にされた男の10年間の闘い~

    かつてヨン様ブームの頃、お笑い芸人のスマイリーキクチさんはペ・ヨンジュンに似ていることからテレビにも引っ張りだこだった。芸名の名付け親はプロデューサーで作詞家の秋元康さん。いつもニコニコしていることから、「君はスマイリーキクチがいいんじゃないの」と提案された。先日、そんなキクチさんの講演会が大阪で開かれたのだが、客席にいたぼくは身が震え、涙がこぼれそうになった。これは他人事ではない。いつ自分の身に...

  • 190.喜六になりたい~ロールモデルとしての落語~

    花團治公式サイトはココをクリック!撮影:相原正明落語に出会った頃のぼくは決して良き観客ではなかった。当時、通っていた高校近くのお寺で定期的に落語会が開かれていた。その最前列に席を取り、中入りになるとありったけの知識をこれ見よがしに周囲の客に無理やり聞かせて悦に入るのがぼくの楽しみだった。高校3年生の頃。左から二人目がぼく。「〇〇の落語は△△師匠の型そのままやな」「こういう笑いの取り方は邪道やな」「あ...

  • 171.落語に見る「聴き上手」~喜六の場合~

    花團治HPはここをクリック!こんなエピソードがあります。勝新太郎さんを中心に、落語家やタレントが集まって座談や歌を楽しむといった番組でした。その終わり近くになって、勝さんがこんなことをおっしゃったそうです。「きょう、ぼくは都々逸などいくつかやらせてもらったけど、ここにいるみんなは、たいていその文句を知っているものばかりだっただろう。けれども、初めて聞くような顔をして、聴き入ってくれ、拍手もしてくれた...

  • 91.こぼれるものわらいをつかむ ”川柳と落語”考

    「脱ぐ・吐く・こぼれる」これ、まさに「落語の世界」そのものだった。     画・おおしろ晃 ……東映の『任侠路線』がもてはやされた昭和40年頃。 男はその世界に感化されてしまった。 喧嘩が強いわけでもない。どちらかといえば華奢で気弱な男。 彼は映画のなかの高倉健に魅入られたのだ。 銭湯への道すがら、男は一人の女性に呼び止められた。 「お兄さん、風呂行きのお兄さん」「へっ、あっしの事でやすかい」 二枚目...

  • 29.チンドン屋

    懇意にさせてもらっている知人に林幸治郎という男がいる。毎年富山で開催されるチンドンコンクールにおいて過去10回の優勝歴。大阪谷町6丁目にある「チンドン通信社」。日本一のチンドン屋の大将だ。林氏曰くチンドンの音楽は歓迎する人たちばかり相手にしていられない。聞きたくない人まで視野に入れ尊重せないかん宿命がある。しかもそんな彼等の存在を肯定的にとらえる事で、逆に自分たちの居場所を大いに確保していくというや...

プロフィール

蝶六改メ三代目桂花團治

Author:蝶六改メ三代目桂花團治
落語家・蝶六改め、三代目桂花團治です。「ホームページ「桂花團治~蝶のはなみち~」も併せてご覧ください。

http://hanadanji.net/

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