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2013年09月のエントリー一覧

  • 98.草落語の時代 繁昌亭落語家入門講座11

    「おのれの事しか考えられへん奴はな、 咄家になる資格、あらへん」 生前、二代目春蝶がぼくにこう語ってくれた。六代目松鶴師匠の口癖だった。 寄席は、前座からトリまで通してひとつの番組である。前座は前座の、トリはトリの、トリの前のモタレはモタレの、それぞれの役割がある。モタレがあまりに熱演しすぎて、お客が「もう腹一杯状態、笑い疲れてしまった」ということではあまりいいモタレだとは言えない。お客の「もっと...

  • 97.わらいばなしに涙する 追悼・桂文春くん

    「何や、それ?」と文珍師匠。繁昌亭がオープンして、この9月15日で丸7周年。いまも大勢のお客様にご来場いただき、ぼくも一落語家として大変嬉しく思っている。でも、この時期になると決まって思い出す顔がある。桂文春くんである。今から7年前、彼もまた『繁昌亭』のオープンを心待ちにしていた。こけら落としでの出演は9月24日と決まっていた。桂 文春本名:時枝 伸幸(1965年7月18日 - 2006年9月21日)は、和歌山県和...

  • 96.1000人の謡い SARUGAKU祭2

    「私の稽古場でやってもいいんですけどね、 ここでお稽古していると、 お蕎麦を食べに来られた方が ちょいちょい覗きに来られる。 それから稽古人になられる方も多いんですよ」  そう言って、水田先生は悪戯っぽい笑顔を浮かべられた。JR東西線・鴫野の駅から3分ほど。ちょっと奥まったところに手打ち蕎麦のお店がある。かなり大きなお屋敷だ。手入れの行き届いた庭を眺めながら食べるお蕎麦は絶品である。ぼくが通された...

  • 95.わが町の誇り SARUGAKU祭1

    「ぼくもこの委員会に入ってから気がついたんですけど、 これらのサークルって、彼らの受け皿になってるんですよ」「受け皿?」「ええ、小学生までは子ども会とか色々あるけど中学生になると そこを卒業することになる。 クラブ活動や塾とかに忙しい子はまあいいとして、 居場所のない子たちがどれほど多いか。蝶六さん、これ分かります?」「ええ、ぼくも今まで小学生にばかり目が向いてました」 「ここに彼らの居場所がある...

  • 94.ヒーローの条件

    「ええか、ヒーローになるもんはやな、 最初に、挫折っちゅうもんを  必ず味わうもんやねん」今も師匠のこの言葉だけはしっかりと覚えている。当時、ぼくはラジオ大阪の『ヤングラジオ』という番組でパーソナリティーの一人として参加していた。入門してまだ半年の頃だった。野球中継がない半年間という契約だったが、それが終了したとき、ぼくは妙に虚しさを感じていた。芸人枠は、月曜日が楽珍、火曜日があやめ、水曜日がす...

  • 93.リラックスな緊張 繁昌亭落語家入門講座10

    「せやなあ、 ・・・・・・なんかひとつでええさかい、 印象を残せたらそれでかまへん。 こいつ可愛いやっちゃなあとか、 一生懸命喋っとるなァとか ……何かあるやろ?」 初高座の直前、師匠はぼくにそうおっしゃいました。でも、ぼくの頭のなかは「ただただ喋りきる」それ以外、考えられませんでした。受講生の一人が、ある時、ぼくにこんなことをおっしゃいました。「稽古の前の日からいつも緊張するんです。 ああ、また叱られる...

  • 92.「怪談」を踏み外す

    思えば、あれがぼくにとっての「落語初体験」だった。確か小学3年か4年の頃である。担任の先生がお休みということで、教頭先生だったか校長だったかは忘れたが、代わりに男の先生が教壇に立たれた。「今日は、みなさんにお話をします」断片的に覚えている箇所を繋ぎ合わせるとあれは、おそらく落語の『鰍沢』だった。その先生は、一人ひとりに語りかけるように、ゆっくりと間を取りながら話を進めていった。怪談ではなかったが本...

プロフィール

蝶六改メ三代目桂花團治

Author:蝶六改メ三代目桂花團治
落語家・蝶六改め、三代目桂花團治です。「ホームページ「桂花團治~蝶のはなみち~」も併せてご覧ください。

http://hanadanji.net/

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