2017年09月のエントリー一覧
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199.春蝶兄さんが生きてはったらなぁ~四代目桂春団治とぼくの因縁~
春之輔師匠は、ぼくにとって高校の大先輩でもあります。落語家の系図でいえば、ぼくの師匠(先代春蝶)のすぐ下の弟弟子で、ぼくの叔父貴にあたります。ぼくが入門して間もない35年前、なぜか事あるごとに春之輔師匠はうちの師匠から呼び出されては小言をくらっていました。「お前にしっかりしてもらわな困るんや!」ぼくの高校時代。舞台上の右から4人目がぼく。当時、大阪府立の豊中、箕面、桜塚の落語研究会が集まって合同の寄...
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198.せぬひまがおもしろい~はたしてぼくは待ちぼうけのとき、どんな顔をして立っているのだろうか?~
これも職業病だろうか?他人の佇まいというものがつい気になってしまう。電車のなかで前の座席に座るおじさん、コンビニのレジで順番を待つ学生、オープンカフェでくつろぐOL、客席で落語に聴き入るご婦人……。シャーロックホームズさながらその人の職業や趣味、普段の生活などを想像してしまうのである。駅の改札近くで待ち合わせをしている男性はひょっとして恋人との待ち合わせだろうか。それにしても颯爽と立つその姿は同性の...