2020年04月のエントリー一覧
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231.黒子に魅せられて~家とブロマイドとぼく~
歌舞伎の「黒子」は、役者の後ろの方で、姿勢を低くして目立たぬように早変わりのサポートをしたり、小道具を渡したり…。全身を黒で包んで現れているものは、「存在しないことにする」という約束事。客も「見えていないもの」として見ている。一昨年からぼくの落語教室に通ってくるある男性は、45歳前後だろうか、ぼくより確か一回りほど年下である。飄々とした雰囲気で、演じる落語も可笑しみに溢れている。「笑わせてやろう」と...