2023年11月のエントリー一覧
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278.ふるさとのリズム~身に沁みこんだ四拍子・心に刻む三拍子~
明治になって唱歌が日本の音楽教育の一環として取り入れられた。何か新しいことを始めると必ず反対を唱える人が現れるのが世の常、唱歌も御多分に漏れず。「うさぎおいし、かのやま」で始まる「故郷」を小学校で合唱していると、「学校で宗教教育をするとは何事だ!」と怒鳴りこんでくる人がいたという。唱歌が讃美歌に聴こえたのだろう。夏目漱石「三四郎」にこんなくだりがある。「三四郎はまったく耶蘇教に縁のない男である。会...