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119.授業風景~大阪青山大学「言語文化論」~

授業中、ぼくのイメージは修学旅行のバスガイドさん。
修学旅行で生徒と掛け合いを楽しみながら、
脱線を遊びながら、ちゃんと本線に戻ってくる。



授業中、ぼくのイメージは三波春夫さん。
昔、奈良の元興寺での三波さんの講演。
小一時間ほどして、進行役の永六輔さんがおっしゃった。
「今日、一度でも三波さんと目が合ったという方は?」
そこにおられた200余名のほぼ全員が手を挙げた。
三波さんは、一人一人(あなた)に語りかけていた。



授業中、ぼくのイメージは元・朝日放送の乾浩明さん。
公録で人気アイドルで会場は歓喜に湧くなか、
そこで乾さんは叱るでもなく、
ぐっと呼吸を図って、半ば間の抜けた声でこうおっしゃった。
「もう、ええかあ」。
笑いと共に、その歓声は静まった。



授業中、ぼくのイメージは師匠の家のリビングにあった一枚の版画。
「育てあい、育ちあい」とあった。




青山バス、女子踏ん張り

ぼくは、今、大阪青山大学の客員教授でもある。
平成20年からかれこれもう6年目。
先週からいよいよ後期の授業が始まった。

毎年、その学年によって授業風景はガラリ変わる。
昨年の1年生はどちらかというとおとなしめだったが、
今年はよく喋るわ喋るわ。
あまりの元気良さに少々面食らったが、
それは私語というのではなく、
ぼくとの掛け合いが多いということだ。

「ええ、先生、それどういうこと?」
「つまり、それは・・・・・・」
授業の活性化においてもこれはありがたい。


彼らの多くは保育士や小学校の先生を目指しているので、
どうしたって、それを意識した内容になる。
・・・・・・「落語家のスキルは教育にも生かせる」。
そう思ってもらって初めてぼくの授業が成立する。


「何で、落語の授業なの?」
この疑問に応えなければならない。

「あのなあ、
ぼくは君らと世間話しに来てるんと違うねん」


・・・・・・と言いつつも、このときぼくは内心ちょっぴり嬉しかったりする。


しかし、過ぎたるは何やら。
度が過ぎれば、たしなめるのもぼくの仕事。

高座も、講座も、ぼくのなかではちゃんと符合してるし、
ぼくにとっては、どちらもライフワーク。

何を、どう、伝えるべきか。

マシターくんの高座
一昨年の学生。系列の保育園で発表を行った。

金久講習、数珠といっぱ、全体
狂言師を招いての体験講座。

・・・・・・ところで、復習にもなるので、
学生諸君にはこのブログを読むようにと言ってある。
(授業内容と、過去のブログは結構かぶっている)

これでブログランキングがまた上昇する。
これもまた密かな楽しみである。(やらしいなあ)



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蝶六改メ三代目桂花團治

Author:蝶六改メ三代目桂花團治
落語家・蝶六改め、三代目桂花團治です。「ホームページ「桂花團治~蝶のはなみち~」も併せてご覧ください。

http://hanadanji.net/

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