128.襲名披露成功祈願”船乗り込み”石橋商店街にて
蝶六改メ、三代目桂花團治襲名 - 2015年03月08日 (日)
蝶六改め、三代目桂花團治
襲名披露にさきがけての船乗り込み。
4月20日(月)
石橋商店街"赤い橋"を朝11時に出発
ということになりました。
商店街あげての催しとなりました。
ぜひ大勢の方々にお集りいただきたく思います。


船乗り込みは、大坂の夏の風物詩として江戸時代から続いている伝統行事。
興行の成功祈願である。
大正13年に途絶えたが、昭和54年に十七代目勘三郎丈が復活して今に至っている。
ただし、今回行うのは、歌舞伎のそれとは違って、
芸人ならではのパロディー=趣向である。
金の不足がアイデアを生む。
昭和22年、戎橋松竹が映画館から演芸場に改装されてオープンした際、
漫談家・花月亭久里丸師の発案によって行われた。
このときは、道頓堀ではなく、御堂筋を練り歩いた。
船の造りは、ちょうど「電車ごっこ」のようなもので、
船を模した枠のなかに芸人が入り、そのなかで芸人自らが歩いたという。

戎橋松竹の船乗り込みの模様・芸能史研究家・前田憲司 蔵
思えば、初代花團治も、二代目花團治も、
五代目笑福亭松鶴に誘われて、『楽語荘』のメンバーでしたが、
初代は昭和19年、二代目は昭和20年に
それぞれお亡くなりになりました。

当時戎橋松竹で行われていた若手の会「戎松日曜会」の集合写真。
後列右が六代目笑福亭松鶴(当時光鶴または枝鶴)。
左に三代目米之助、五代目文枝(当時あやめ)、旭堂南陵(当時二代目小南陵)。
子供は和多田勝(当時小つる)
初代もあと3年、二代目もあと2年、
長く生きておられたなら、ここに並んでいたはずです。
初代が、二代が、参加できなかったこの「船乗り込み」。
不肖ながら、
この三代目が乗り込ませていただきます。
どうか、この公演が成功に導かれますよう、ご祈願ください。

初代花團治

二代目花團治
戎橋松竹の「船乗り込み」から68年。
実は、今回もぼくは「電車ごっこ」のつもりでいた。
「でも、今回は襲名披露やから、
ちゃんとしたものを作りましょう」と言ってくれた。
製作するのは「放送芸術学院専門学校」美術コースの学生たち。
指導にあたるのは、文楽劇場で大道具係として活躍している講師の先生。
『ちんどん通信社』(東西屋)の面々によるお囃子とともに、
出航いたします。
まあ、本当に賑やかで立派なものになりそうで楽しみです。
これを書いている今も、学生たちが昼夜問わず、
船の制作に取り掛かっているはずです。
どうか仕上がりをお楽しみに。


(船の制作風景)
また、『石橋商店会』もおおいに盛り上がってます。
ぜひぜひいらしてくださいね。
ちなみに、下の写真は東西屋『ちんどん通信社」所有のものです。
今回、これらをおおいに参考にさせていただきました。


花團治襲名披露・アゼリアホールのサイト
襲名披露にさきがけての船乗り込み。
4月20日(月)
石橋商店街"赤い橋"を朝11時に出発
ということになりました。
商店街あげての催しとなりました。
ぜひ大勢の方々にお集りいただきたく思います。


船乗り込みは、大坂の夏の風物詩として江戸時代から続いている伝統行事。
興行の成功祈願である。
大正13年に途絶えたが、昭和54年に十七代目勘三郎丈が復活して今に至っている。
ただし、今回行うのは、歌舞伎のそれとは違って、
芸人ならではのパロディー=趣向である。
金の不足がアイデアを生む。
昭和22年、戎橋松竹が映画館から演芸場に改装されてオープンした際、
漫談家・花月亭久里丸師の発案によって行われた。
このときは、道頓堀ではなく、御堂筋を練り歩いた。
船の造りは、ちょうど「電車ごっこ」のようなもので、
船を模した枠のなかに芸人が入り、そのなかで芸人自らが歩いたという。

戎橋松竹の船乗り込みの模様・芸能史研究家・前田憲司 蔵
思えば、初代花團治も、二代目花團治も、
五代目笑福亭松鶴に誘われて、『楽語荘』のメンバーでしたが、
初代は昭和19年、二代目は昭和20年に
それぞれお亡くなりになりました。

当時戎橋松竹で行われていた若手の会「戎松日曜会」の集合写真。
後列右が六代目笑福亭松鶴(当時光鶴または枝鶴)。
左に三代目米之助、五代目文枝(当時あやめ)、旭堂南陵(当時二代目小南陵)。
子供は和多田勝(当時小つる)
初代もあと3年、二代目もあと2年、
長く生きておられたなら、ここに並んでいたはずです。
初代が、二代が、参加できなかったこの「船乗り込み」。
不肖ながら、
この三代目が乗り込ませていただきます。
どうか、この公演が成功に導かれますよう、ご祈願ください。

初代花團治

二代目花團治
戎橋松竹の「船乗り込み」から68年。
実は、今回もぼくは「電車ごっこ」のつもりでいた。
「でも、今回は襲名披露やから、
ちゃんとしたものを作りましょう」と言ってくれた。
製作するのは「放送芸術学院専門学校」美術コースの学生たち。
指導にあたるのは、文楽劇場で大道具係として活躍している講師の先生。
『ちんどん通信社』(東西屋)の面々によるお囃子とともに、
出航いたします。
まあ、本当に賑やかで立派なものになりそうで楽しみです。
これを書いている今も、学生たちが昼夜問わず、
船の制作に取り掛かっているはずです。
どうか仕上がりをお楽しみに。


(船の制作風景)
また、『石橋商店会』もおおいに盛り上がってます。
ぜひぜひいらしてくださいね。
ちなみに、下の写真は東西屋『ちんどん通信社」所有のものです。
今回、これらをおおいに参考にさせていただきました。


花團治襲名披露・アゼリアホールのサイト
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