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26.落語の早朝稽古

今、落語の早朝稽古の開催を考えている。
サラリーマンやOLたちが出勤前に落語を演じてみるという企画だ。
今、巷ではいろんなカルチュアーの朝レッスンが流行っているというが、
落語ではまだどこもやっていなさそうだ。
確かに朝の9時半から11時30分というのはある。
繁昌亭の講座がそうだ。
実は、私もその講師陣の一人として名を連ねさせてもらっている。

私自身、朝一番なら
いったいどういう層の方が参加されるのか面白そうだし、
やるなら朝7時ぐらいから8時30分ぐらいまでにしようかと
現在思案中である。

以下に、落語を演じて生まれる効用をまとめてみた。
需要があれば、さっそく始めてみたい。
ご意見をたまわりたく候。


1.落語は身体にいい。

発声の基本は、正しい姿勢と丹田の意識から始まります。
正しい姿勢といっても、
胸を張って背筋を伸ばしてということではなく
「腰を立てる」ということです。
硬直した身体では「いい声」は出せません。
いかにリラックスした姿勢を保つかということが
落語を演じるうえで最重要課題となってきます。
身体のリラックスを保ちながら正しく発声することで、
出勤前の体調を整えることができます。


2.落語は対人関係をよくする。

落語の稽古を始めてから対人関係がよくなったという声を伺います。
それは落語そのものが
「話しかけのレッスン」になっているからでしょう。
発声は「皆さんへ」「あなたへ」「自分へ」の
大きく三つに分けられます。
この三つを使い分けながら咄のメリハリをつけていきます。
ただ大きな声を発しただけでは
「言葉」というものは届かないのです。
それを如実に教えてくれるのが落語なのです。


3.落語は心の余裕を生む。

落語家は単なる笑わせ屋ではありません。
落語は登場人物の心情を描きながら物語を進展させていきます。
この時、基本となるのが、愚か者に対する
「しゃあないやっちゃなあ」という心持です。
笑いは「呆れ」や「困り」といった感情から生まれます。
「怒り」もそういった感情に浄化させていきます。
後味の良さを身上とする落語の根本は、
つまり「人をどう見るか」ということに尽きるのです。


4.落語はプレゼン能力を高める。

 落語に限らず、あらゆる芸や日常生活において
「間」というものはとても大切なものです。
「間」のない話は聞き手の意識が入り込む余地がありません。
つまり、一方通行になってしまうということです。
聞き手の「ほんの一瞬の思案と気付き」がセットになって
初めて「笑い」というものが生まれます。
また、この「間」にとって一番大切なことは
「息の詰め開きと目線」です。
それを落語から学びませんか?


ちなみに、会場はいつも落語講座に使わせてもらっている北浜のバーの
ギャラリースペースをお借りするつもりである。








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蝶六改メ三代目桂花團治

Author:蝶六改メ三代目桂花團治
落語家・蝶六改め、三代目桂花團治です。「ホームページ「桂花團治~蝶のはなみち~」も併せてご覧ください。

http://hanadanji.net/

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