69.魚と牛と遊郭と 天神祭其の3
天神祭り - 2013年05月12日 (日)
藤原時平の戯言により、
京都から、遠く筑紫の国へと流された菅原道真公。
延喜3年(909年)、無念のままお亡くなりになった。
その後、相次いだ天変地異。
京都で起こった旱魃、洪水、
道真を追いやった高位高官たちの不慮の死・・・・・・
延喜9年には、藤原時平もまた突然の死を遂げた。
「これはきっと菅原公のたたりに違いない」。
「天満大自在天神」菅原道真公は神となった。
しかし、神になってからも、
道真公は、相変わらずの災難続きであった。

天神祭の始まりは、
大阪天満宮が鎮座した2年後の天暦5年(951年)6月1日。
大川より神鉾を流し、流れ着いた場所に
祭場(いわゆる神様の御旅所=休憩所)を設け、禊払いを行った。
これが鉾流神事の始まり。
祭場まで船で神様を奉迎したことが、船渡御の起源となっている。
人口が増え、宅地も増えてくると、
土地の空いている、都合のいい場所に、
神鉾が流れ着いてくれるとは限らない。
そこで、御旅所の地が固定されることに。
まずは、鷺島。
しかし、御旅所になって後、近辺にできたのが「雑喉場」(魚市場)。
季節柄、魚の匂いは致し方ないが。

そこで、今度は戎島。
と、ここにできたのが外国人居留地、「牛肉屋」もできた。
何と言っても、牛は、天神さんの使いである。

次に松島。
と、ここには、明治に入って「遊郭」ができた。

ここでも新たな問題が。
渡御の大事な担ぎ手の男たちが、
松島でゴソッと居なくなってしまうのだ。理由は、言わずもがな。
講社の方もそれを見越して、
遊郭で働く男手を帰りの担ぎ手として雇うようになった。
行きと帰りで、担ぎ手が変わるわけで。
翌日の朝になって、ゾロゾロと帰っていく渡御の男たち。
これが俗にいう「天神さんの朝帰り」。
たらい回しの憂き目に遭った御旅所も
しばらくは松島に落ち着いてはいたのですが、
今度は橋桁が低くなり、船が下を通れなくなった。
原因は、都市開発による地盤沈下である。
現在の船渡御は、大川の「飛翔橋」と「天神橋」の間だけで流しております。
それでも、いくつかかなり低いところがあって、
そこを通るたび、簡易トイレの屋根を崩したり、ちょっとした騒動です。
これ以上地盤沈下が進みますと、
そのうち、渡御行列は、陸渡御のみということになり、
船で流すことが無くなるかも。
一説によると、
これこそ菅公様の望むところだというまことしやかな噂が!?
道真公曰く、
「流されるのは、もう懲り懲りや」
船渡御ナビゲーターの桂蝶六が
満を持してお送りする世にも大胆な天神企画
上方唄もまじえて、うちま~ひょ!!
『第13回 蝶六の会 天神祭り宵々宮公演』を
7月23日(火)18時30分から繁昌亭にて開催します。
「牛褒め」桂治門 天満宮の神使・牛に因んで。
「御先祖様」桂蝶六 二代目春蝶の作品を改作して、道真バージョン。
「遊山船」月亭文都(月亭八天改め) 大阪夏の風物詩、大川の船遊び。
中入り
「上方唄」三川美恵子(三味線:平田千春) 『菅丞相』ほか。
「質屋蔵」桂蝶六 道真公が登場する咄。
前売り2000円、当日2500円 チケット発売開始は、5月23日。
06-6352-4874 天満天神繁昌亭
桂蝶六のホームページ
京都から、遠く筑紫の国へと流された菅原道真公。
延喜3年(909年)、無念のままお亡くなりになった。
その後、相次いだ天変地異。
京都で起こった旱魃、洪水、
道真を追いやった高位高官たちの不慮の死・・・・・・
延喜9年には、藤原時平もまた突然の死を遂げた。
「これはきっと菅原公のたたりに違いない」。
「天満大自在天神」菅原道真公は神となった。
しかし、神になってからも、
道真公は、相変わらずの災難続きであった。

天神祭の始まりは、
大阪天満宮が鎮座した2年後の天暦5年(951年)6月1日。
大川より神鉾を流し、流れ着いた場所に
祭場(いわゆる神様の御旅所=休憩所)を設け、禊払いを行った。
これが鉾流神事の始まり。
祭場まで船で神様を奉迎したことが、船渡御の起源となっている。
人口が増え、宅地も増えてくると、
土地の空いている、都合のいい場所に、
神鉾が流れ着いてくれるとは限らない。
そこで、御旅所の地が固定されることに。
まずは、鷺島。
しかし、御旅所になって後、近辺にできたのが「雑喉場」(魚市場)。
季節柄、魚の匂いは致し方ないが。

そこで、今度は戎島。
と、ここにできたのが外国人居留地、「牛肉屋」もできた。
何と言っても、牛は、天神さんの使いである。

次に松島。
と、ここには、明治に入って「遊郭」ができた。

ここでも新たな問題が。
渡御の大事な担ぎ手の男たちが、
松島でゴソッと居なくなってしまうのだ。理由は、言わずもがな。
講社の方もそれを見越して、
遊郭で働く男手を帰りの担ぎ手として雇うようになった。
行きと帰りで、担ぎ手が変わるわけで。
翌日の朝になって、ゾロゾロと帰っていく渡御の男たち。
これが俗にいう「天神さんの朝帰り」。
たらい回しの憂き目に遭った御旅所も
しばらくは松島に落ち着いてはいたのですが、
今度は橋桁が低くなり、船が下を通れなくなった。
原因は、都市開発による地盤沈下である。
現在の船渡御は、大川の「飛翔橋」と「天神橋」の間だけで流しております。
それでも、いくつかかなり低いところがあって、
そこを通るたび、簡易トイレの屋根を崩したり、ちょっとした騒動です。
これ以上地盤沈下が進みますと、
そのうち、渡御行列は、陸渡御のみということになり、
船で流すことが無くなるかも。
一説によると、
これこそ菅公様の望むところだというまことしやかな噂が!?
道真公曰く、
「流されるのは、もう懲り懲りや」
船渡御ナビゲーターの桂蝶六が
満を持してお送りする世にも大胆な天神企画
上方唄もまじえて、うちま~ひょ!!
『第13回 蝶六の会 天神祭り宵々宮公演』を
7月23日(火)18時30分から繁昌亭にて開催します。
「牛褒め」桂治門 天満宮の神使・牛に因んで。
「御先祖様」桂蝶六 二代目春蝶の作品を改作して、道真バージョン。
「遊山船」月亭文都(月亭八天改め) 大阪夏の風物詩、大川の船遊び。
中入り
「上方唄」三川美恵子(三味線:平田千春) 『菅丞相』ほか。
「質屋蔵」桂蝶六 道真公が登場する咄。
前売り2000円、当日2500円 チケット発売開始は、5月23日。
06-6352-4874 天満天神繁昌亭
桂蝶六のホームページ
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