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72.保育士のための落語 大阪青山大学

長いゴールデンウィークを終え、昨日は久しぶりの大学講義。
宿題に渡していた小咄をそれぞれに披露してもらう。
園児の前で披露しようと、今、猛特訓中の学生たち。

aoyamamatumiyarakugo.jpg
すでにもう保育士さんの雰囲気もってますね。

このところ、「高座」を忘れてしまうそうなくらい、
「講座」が続いています。

ここは大阪青山大学。
「こども文化論」を担当している。
客員教授、5年目の春です。

aoyamaneemupure-to.jpg
住岡教授は、『愚か塾』では「愚家小がん」を名乗っておられます。

aoyamakaranohuukei.jpg
大学から見渡す大阪の風景は絶景です。

覚えてきたつもりでも、高座に上がると、
そう簡単には上手くいかない。

覚えたことを、忘れないうちに言ってしまおうと思うのか、ついつい早口に。

「だからね、もっとそこは噛んで含むように、たっぷり言わないと」
「クイズの問いかけのつもりで」

…ということで、ぼくも演じてみる。

「うわぁ、すげえ、全然違う」
「アホ、先生はプロやないか」という学生のつぶやき声。

そうそう、ぼくは先生である前に
実は「落語家」という肩書きを持っているのですぞ。

でも、そういうつぶやき、何だかとっても嬉しい。

aoyamadaigakukouza2.jpg
いまどきの若者は、なかなか捨てたもんじゃない!

授業の締めくくりは、いつもの「出席カード」。
感想、意見、質問等を、書きこんでもらう。

「ああしようとか、こうしようとか、考えてきたことを
 自分が前に出て、落語をやってみると、真っ白になってしまった」
 
「次はもっとしっかりと暗記してみたいと思います」

・・・・・・う~ん、でも、暗記、というのとはちょっと違うんでね。
頭で覚えるというより、身体で覚えるって感じ。
肚に落ちるまで、何度も繰ってみましょう。
スポーツが得意な君なら分かるよね。


「自分で小咄を演じたとき、全然緊張はしなかったけど、
 間の取り方が分からなかったです」

……「間」って、本当にムツカシイですよね。「間は魔」だもの。
ぼくも、ちゃんと掴めているかって、まだまだ発展途上。
時間的に、頭で測っているうちは、全くダメなんで、
息の詰め開きとか、目でモノを言うとか、リズム感とか、
心理も含めた身体的な感覚というか……

……と、自分でも何を書いているか、分からなくなってきました。
でも、一番大事なこと。

とにかく、まず台詞をしっかりとお肚に。


ぼくも、皆さんと共に、今、このプロセスを楽しんでいます。


高座を一度経験すると、はまるよぉ~!やめられないよぉ~!!

でも、間違っても「落語家になる」なんて、言わないで下さいね。


ほら、園児たちの笑顔が見えてきませんか?


笑いは、みんなの幸せを運んできます。

「笑いは、キャリー」

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蝶六改メ三代目桂花團治

Author:蝶六改メ三代目桂花團治
落語家・蝶六改め、三代目桂花團治です。「ホームページ「桂花團治~蝶のはなみち~」も併せてご覧ください。

http://hanadanji.net/

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