83.落語の効用について 繁昌亭落語家入門講座7
ダイアリー > 繁昌亭落語家入門講座 - 2013年06月28日 (金)
「声が通るようになった」
「ストレスをためることがなくなった」
「部下が言うことをよく聞くようになった」
「夢中になるものを見つけた」
「アホになることを覚えた」
「言葉が柔らかくなったと言われた」
「表情が明るくなったと言われた」
「ボケ防止になっている」
「いい暇つぶしができた」
・・・・・・これらは、本日、落語講座の受講生の方々から頂いたお言葉。
「繁昌亭落語家入門講座」が始まってかれこれ7年近く。
今は13期が一番新しいクラス。
発足当初は、1期に60名近くが詰めかけたらしいが、
現在は、1つの期におおよそ25名前後と落ち着いている。
それにしてもかなりの人数がこれまでこの講座を体験して下さっている。
今日はその「同窓会」。
ぼくも、講師の一人として招かれた。

じゃんけん大会の景品には、ぼくら講師陣のサイン色紙と扇子が。
ぼくが、ここのサブ講師になったのは、去年から。
受講生の大半は初対面。
だから、会場に着くまでは、ちょっと憂鬱もあった。
というのは、
落語愛好家にありがちな、例えば、
「いかにも落語やってます口調で話す」とか、
「キャリアにものを言わせて、後進に対してやたら先輩風を吹かす」とか、
「面白いことを言ってやろうと、かえって気の悪いことを言う」とか、
「覚えた落語の本数を自慢する」とか、
「やたら胴をとりたがる」とか、
そういう人がいたら絶対に嫌だなあ、と思っていた。
でも、そんなことは全くの杞憂。皆無だった。

橘右一郎師の寄席文字をめぐって白熱するじゃんけん大会。
実はこの同窓会の前に、ある受講生とお茶をしていたのだが、
彼がぼくにこんなことを言った。
「FBでね、友だちの人数を増やすことばかり躍起になっている。
そういう方、時々おられるでしょ、
ぼく、ああいうの苦手だなって思うんです。
それより、いかに、良いコミュニティーをそこに築くか、
そっちの方が大事だと思うんです」。
ぼくも全く同感。
今日、この同窓会は
まさに「良きコミュニティー」であった。
落語という芸は、一言では語りきれない。
「右向いて、左向いて、人物を描き分けながらストーリーを描く」芸
という言葉だけで説明するのはあまりに乱暴な。
また、「落語は、笑わして何ぼ!」という芸、でもない。
主任講師の米輔師匠は、長きにわたって、
落語にとって一番大事な「イズム」をきちんと伝えて来られたんだと思う。
米輔師匠は、品にこだわる。
米輔師匠は、とってつけたような振る舞いやギャグを嫌う。
ぼくにとっても、この講座はとても勉強になる。

右一郎師と、その寄席文字を獲得したじゃんけんの勝利者。
落語の登場人物に学ぶことも多い。
目下への物の言い様は「ご隠居や旦さん」に。
愛され方は「喜六」に。
夫婦の在り方は「熊五郎とお咲さん」に。
冒頭の「部下が言うことをよく聞くようになった」とか、
「アホになることを覚えた」は、まさにそういうことではなかろうか。
落語の世界には、反面教師もいれば、
すばらしいロールモデルたちもいる。
「落語によって、どれほど人生が豊かになるか」
それを今回は目の当たりにした。
「受講生に教えられ」である。
落語によって、人生が好転したという話は
ぼくらにとっても、大変嬉しい。
落語は、人生を興しうる。
「我が輩は、テコである」 -- らくご
幹事の八軒家けん市さん、大川亭星香さんはじめ、
スタッフの皆さん、本当にお疲れ様、ありがとうございました。
先ほど、けん市さんのホームページも覗かせて頂きましたが、
すっごく刺激をもらいました。
ぼくも受講してみようかなあ・・・・・・ けん市さんのセミナーはこちら
桂蝶六のホームページ
「ストレスをためることがなくなった」
「部下が言うことをよく聞くようになった」
「夢中になるものを見つけた」
「アホになることを覚えた」
「言葉が柔らかくなったと言われた」
「表情が明るくなったと言われた」
「ボケ防止になっている」
「いい暇つぶしができた」
・・・・・・これらは、本日、落語講座の受講生の方々から頂いたお言葉。
「繁昌亭落語家入門講座」が始まってかれこれ7年近く。
今は13期が一番新しいクラス。
発足当初は、1期に60名近くが詰めかけたらしいが、
現在は、1つの期におおよそ25名前後と落ち着いている。
それにしてもかなりの人数がこれまでこの講座を体験して下さっている。
今日はその「同窓会」。
ぼくも、講師の一人として招かれた。

じゃんけん大会の景品には、ぼくら講師陣のサイン色紙と扇子が。
ぼくが、ここのサブ講師になったのは、去年から。
受講生の大半は初対面。
だから、会場に着くまでは、ちょっと憂鬱もあった。
というのは、
落語愛好家にありがちな、例えば、
「いかにも落語やってます口調で話す」とか、
「キャリアにものを言わせて、後進に対してやたら先輩風を吹かす」とか、
「面白いことを言ってやろうと、かえって気の悪いことを言う」とか、
「覚えた落語の本数を自慢する」とか、
「やたら胴をとりたがる」とか、
そういう人がいたら絶対に嫌だなあ、と思っていた。
でも、そんなことは全くの杞憂。皆無だった。

橘右一郎師の寄席文字をめぐって白熱するじゃんけん大会。
実はこの同窓会の前に、ある受講生とお茶をしていたのだが、
彼がぼくにこんなことを言った。
「FBでね、友だちの人数を増やすことばかり躍起になっている。
そういう方、時々おられるでしょ、
ぼく、ああいうの苦手だなって思うんです。
それより、いかに、良いコミュニティーをそこに築くか、
そっちの方が大事だと思うんです」。
ぼくも全く同感。
今日、この同窓会は
まさに「良きコミュニティー」であった。
落語という芸は、一言では語りきれない。
「右向いて、左向いて、人物を描き分けながらストーリーを描く」芸
という言葉だけで説明するのはあまりに乱暴な。
また、「落語は、笑わして何ぼ!」という芸、でもない。
主任講師の米輔師匠は、長きにわたって、
落語にとって一番大事な「イズム」をきちんと伝えて来られたんだと思う。
米輔師匠は、品にこだわる。
米輔師匠は、とってつけたような振る舞いやギャグを嫌う。
ぼくにとっても、この講座はとても勉強になる。

右一郎師と、その寄席文字を獲得したじゃんけんの勝利者。
落語の登場人物に学ぶことも多い。
目下への物の言い様は「ご隠居や旦さん」に。
愛され方は「喜六」に。
夫婦の在り方は「熊五郎とお咲さん」に。
冒頭の「部下が言うことをよく聞くようになった」とか、
「アホになることを覚えた」は、まさにそういうことではなかろうか。
落語の世界には、反面教師もいれば、
すばらしいロールモデルたちもいる。
「落語によって、どれほど人生が豊かになるか」
それを今回は目の当たりにした。
「受講生に教えられ」である。
落語によって、人生が好転したという話は
ぼくらにとっても、大変嬉しい。
落語は、人生を興しうる。
「我が輩は、テコである」 -- らくご
幹事の八軒家けん市さん、大川亭星香さんはじめ、
スタッフの皆さん、本当にお疲れ様、ありがとうございました。
先ほど、けん市さんのホームページも覗かせて頂きましたが、
すっごく刺激をもらいました。
ぼくも受講してみようかなあ・・・・・・ けん市さんのセミナーはこちら
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